マチダタイムス別館

この記事は更新時にせりあがりますのでご注意ください。
④sleeping beauty～ゲームス『泥酔わいせつ①/②』～

『南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史』というあまりゲイには関係なさそうな本を楽しく読んだ。いわゆる「ダッチワイフ」の社会史であるが、その精巧さに舌を巻く。ほとんどがロリドール？になるのだけど、そういえばなんで精巧なゲイのダッチドールがないのだろうとまじめに考えてしまった。美しい男性様（よう）の人形といえば、『永遠の仔』のカバーで人気の舟越桂の作品は上半身のイコンに近いものだし、四谷シモンの球体関節人形も美少年、美少女、天使様で性器を感じさせない。（でも内臓フェチにはいける！）
　単にゲイとストレートの人口比ではなく精巧なダッチハズバンドが作られない背景には、ノンケが従順な「襲われるべきおとなしい主体」の少女を求めるのに対して、ゲイや女性が「襲う主体」の下半身もたくましい男性を求めるからだろう。動かないのにチンコ勃起してたら滑稽だし、ふにゃチンじゃほぼ「ダビデ像」。
　ドラマ『絶対彼氏』のもこみちロボットでさえ“ちょっとHでちょっと大きい”らしいw
　じゃあ、攻撃性のない男子にエロスがないかというとケン・ホークの写真集『sleeping beauty』でも見られるように無防備、無抵抗な美青年は間違いなく人気の高い性的なモチーフなのである。眠る男性に屹立したペニスは似合わない。でも、眠れる、美しい男を視姦したい、脱がせたい、襲いたい!この気持ちはあどけない少女のラブドールを求めるノンケの気持ちに通じる。でも、睡眠薬でも仕込まない限りそんなにうまい具合にイケメンがいたずら可能な人形のように目の前でいびきをかいていてくれたりしないんだなー。そんなホモの願望を実現するべく作られた作品がいくつかある。
　

　コートOSシークレットの人気『夜這い』がシリーズ化されたマニアックは、近作では「催眠術」という怪しげで楽しい趣向を打ち出した。似非催眠術師に催眠術かけさせて、ノンケモデルを淫乱なホモにするという趣向だ。こっちは若干うそ臭いんだけどｗ、その上を行くのがゲームスの『泥酔わいせつ』シリーズである。

　学生時代、酔っ払って脱いだり騒いだりしてるノンケにときめいたことがある人は少なくないだろう。手を出したい、でも、出せない…。そこをゲイAVですからお金で解決！（？）ノンケに事前の了解を貰ってるんだろうけど、やることがハード!酩酊状態の恥じらいや抵抗もさることながら、酔いつぶれていいように転がされ、掘られ、辱められるイケメン体育会の図には大興奮。実際にやると手が後ろに回らないとも限らないので、せめてファンタジーだけでも楽しみたい方は是非ご覧ください。勃ちが悪いのがちょっと惜しいけど、でもいい！羨ましいなあ。
＊在庫はお気軽に即決オークションのページからお問い合わせください。まもなく冬の送料無料キャンペーンやると思いますので是非ご覧くださいませ。（たまには営業^^;）
20081115

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③あまりにもセンスがない～スーパースリー『dandan』～
　更新作業すすまん。
それで、新作チェックもしてたんですが、ジャケ見ておもいっきり下がったよ(>_<)

■スーパースリー『dandan』
ありえねー、このジャケット。
本編見ないで貶しちゃ悪いんだが、このジャケ見ていったい誰がこれを買うというの？
ダルビッシュの『anan』のパロディだが、あまりの醜さにパロディになってない。マッドアマノじゃないんだから、ダルちゃんに小指の先ほども似てないお粗末なモデルに同じポーズさせて、しかも文字訴求がやたら多いし、並んだ言葉も陳腐この上なく、どうでもいい言葉並べるならアルファベットでも並べとけばよかったのに。
　ゲイビ作ってるのはは頭の悪い人ばっかか？？と思うときがある。むちゃくちゃ語弊があるが、自分の作った作品コンセプトを正しくコピーにできないというのは
①さほど何も考えないで適当に組み合わせたので、内容がバラバラでうまいこと言えない
②零細企業でやってるので、センスのいいコピーを書ける人がいない
③プロデューサーの頭がいかれてる
④ラッシュで見たら内容があまりにひどくて、せめてコピーでがんばろうと思って辞書引きながら書いたらわけわかんなくなった。
　のいずれかだと思う（？）のだが、変な抽象的な言葉をいっぱい使ってる作品にいいものがあった試しはない。だっていい作品は具体的だもん。
　売れる作品に過剰な言葉は要らないのよ。シンプルに要旨をさっくり書いて、あとはいけるモデルの一番いい顔をトップにドンと持ってくること。それがセオリーです。
　奇をてらっても失敗するだけ。

　ジャケ裏見るといいモデルも出てる様子なのだが、このジャケ写真とネーミングがすべてを台無しにしたね。更に言うと、これはマガジンハウスからクレームがつく可能性が高いと思う。所詮ポルノですけど、昔、コートがパワーグリップ64のタイトルにファッション誌の名前をつけて、クレームで変更したということもあるし。
　どっちにしろこのレベルではパロディにする値打ちがない。実にお粗末……嘆
昔はいいメーカーだったのになんでこうなっちゃったんでしょ。

20080628

②時が経つと衰えが～コートMVP#002＆ACTIVE BODY02～

　明日は入学式。サクラ散り花粉舞う季節です。
　放置ですいません。チベット問題とか、物価高騰とか、無差別殺人とか心浮かないことたくさんで、書いても愚痴っぽく、或いは説教くさくなりそうで見合わせてました。前の記事ももう少しましに書きたかったんですけど気力がない。支離滅裂や！
　日本の終わりが見えたり、自分の終わりが見えたり、楽観的になれないのは単に年を食ったということなんでしょうか。
　年を重ねることは悪いことばかりではないのだけど、えてしてこの世界、加齢と経験が醜さにしか加担しないのはありがちなことです(毒）。
　このことはシリーズモノのゲイビにもいえるかもしれない。巻を重ねるもので１より２がよかった試しはない！名作といわれるものは特に。
　メーカーは「ブランド」というものをどう考えてるんだろうと思う。少し日が経ちましたが町田の2006年の第1位に輝いたＭＶＰの続巻が出たのね。
　●MVP#002　AAA ACTIVE ACE ATHLETE
　悪いとまではいいませんけど、普通のエロビでしたわ。イケメンが脱いでしゃぶられて掘られてイクっっつう(ー_ーゞ、ま、すべてのゲイビがコレなんだけど、これ以上期待しようもないのだけど、こういう言い方したら実もふたもないんだけど、あっさりしたもんでした。MVP#001　SSS のインパクトが強すぎたね。もったいないことを!と思いました。
　初期のJapanやフィールドはこの辺がうまかったのよ。外れを出さないことで確実に初期の購買を獲得する、値崩れさせない、益率の高いマーケティング。フィールドなんかいまだVHSだって結構いい値段で販売してるのよ。それができるのはフィールドだと外さない！オークションにでにくいと思わせる自信でしょ。少なくともコートのこのブランドは絶対買いだ！てのを丁寧に積み上げてかなきゃいけないのに、途中ですぐ投げ出す。

　シリーズの第2弾で特に大外しをやってのけてくれたのは乱クリエーションズの『マニア2』だった。第1作は私、しっかり2003年の第1位に選んでるんだよ。それが、何？これ？この普通のビデオ???って思わせるのがどれだけもったいないことかわかってないのか？MVPも第1弾がSSSで第2弾がAAAってどういうこと？(-_-;)第3弾はBBBで第4弾はCCCか？？そんなもん誰も買わんぞ。

　で、最近珍しく、１より２のほうがいいと思うシリーズを見たのでそちらを紹介。コートのACTIVE BODY02

これはコートの最高値ライン（定価13800円）レーベルなのに、第1弾は正直期待はずれのレベルでした。何がまずいって出演モデル全員が目隠しで顔がわからん。いくら体のいい体育会でも顔がわからんかったら抜けませんorz
　そんなこんなで第2弾にこれっぽっちも期待してなかったんだけど、これが無闇にいい！まずモデルがイケメン揃い。二人目のモデルが自分の精を顔まで飛ばすのもいい！3人目の初心そうな男の子が「男でも気持ちいい！」とか恥じらいながら初体験するのもいい！MVPよりこっちのほうが明らかに抜ける映像が揃ってるのになんでこっちをMVPにしない！?
　惜しいのは絡みが常欲夫氏１人で新鮮さがない。合間に３Pとか挟めば名作になっただろうにと思う。コートからすればどっちが売れてもいいのかもしれないけど、シリーズの番手が後になると内容がどんどん落ちていくのはほんとやめて欲しい。常欲夫もこれだけセックスしてるといつもいつもノリノリのセックスはできないだろうと思う。それだけに本当に厳選を集めた１本だからこそ「MVP」と銘打って欲しいのだけど、そのへんのブランド構築に対する認識が甘すぎだと思う。
　そういえばJapanのバッドマン稲吉が『The 1st Lesson5』で如何にも口内射精させたかのような映像を２編挟んでいるがあれは多分「擬似精子」だと思う。
　だって初期のJapanならの口内射精は間違いなく口を開けさせ注ぎ込むような映像を、或いは顔射を撮影してたから。たぶんバッドマン稲吉もそろそろ４０に手が届く（？或いはすぎた）お年頃。そうそうばかばかザーメンが出るような体の構造にはなってないのである。バイアグラ使おうが、もずく食おうがこれからしょぼくなる一方！
　悲しむべきは加齢か、或いは、ゲイビ業界のタチ人材不足か。

追記）ＭＶＰ２、ゆっくり見たら最後のモデルはＭＶＰ１の最初のスイマー君なんですね。目隠ししてたので気づかなかった。そう思いながら見たら抜けましたｗ
　掘られて顔を歪めてるといい男かどうかわかんないので、素のイケメン表情を入れないともったいない。
20080407

①こんなのプレミアじゃねぇ!～japan スペシャルプレミアＤＶＤラストステージ

あけましておめでとうございます、今更(ー_ーゞ。
あー、恒例のベスト10記事書くのが重い。めんどくさい（←これを言っちゃあおしまいだorz)だって心揺さぶられるＡＶが少ないんですもん。ま、2月中にまとめますわ。アカデミー賞も2月だし（言い訳）
　で、がっかりなこと頻りな「プレミアディスク」情報がありましたので、皆様のお財布のために記事にしておきます。即決オークションに出す予定はないのですけど、ジャパンポイント交換ＤＶＤの最終第4弾を入手しましたのでその内容を紹介します。
　はっきり言います。こんなもん、オークション出てても、高値出して買っちゃいけません。ひでーの。この第4弾にいたるまで、Japanのファンは合計70万円以上のJapan作品を買った計算になるのだけど、その70万の一番最後がこれか！何がプレミアなんだか、手抜きも大概にしてほしい。
　Japanのプレミアディスクといえば、第1弾が割りと短めだったことを除けば、第2弾、第3弾（2枚組み）は、ほんとプレミア～な[:ぴかぴか:]内容だったの。既発の作品とかぶらない、オリジナルで良質な秘蔵モデルの秘蔵映像。オークションで今でもそれなりの値段ですけど、それに見合う映像だと、さすがJapan！の思いも、Japanへの信頼も、高まる一方だったのだけど、この第4弾、半分以上が廃盤VHS（コート発売のJapanのVHS2本とJapanがイベントで売ったというカタログビデオ）の再収録です。あと、ちょこちょこ同じモデルの初出演ぽい若いころの映像が入ってる。
　悪いモデルだとは言わないよ。でも、ALLJAPANに収録してるのと映像グレードに大差ありません。何が「プレミア」かって言うと、このモデル、ビデオ出演がばれて、確か実業団？をクビになったかなんかなんだよ。そのせいでDVD化や再収録はさすがにJAPANもコートも控えてたらしい。
　もう数年前の話でほとぼりが冷めたといえども、そういういわく付のものを「プレミアDVD」として再配布するJAPANの良識を疑う。廃盤になったら全部プレミアなら、あらゆるエロDVDは準プレミアです。誰がどう有名になるかわかんないしね。
　たとえばカミングアウトしたから書くけど、ビデオ出演が問題になってドラフト指名をふいにした多田野君の作品なんか、人によってはプレミアでしょう。でも、マチダ的に言えばぜんぜんプレミアじゃないです。プレミアって言うならほんとに映像的に市場にでてるどの作品にも敵わないような勃起もんの映像出してきやがれって言うのさ。

　JAPANにうっかり出演してしまった体育会の皆さん。これから出演しようとしてる皆さん。今のJAPANはこういうことをする会社なのよ。
「マニア向けで誰にもわかんないからさ」とか「2時間で10万くらい稼げるよ」とか甘言につられて撮影に応じると、あなたが老人になっても、たぶんあなたの出演したビデオの話題や、場合によっては勝手にストリーミングされた映像が一生ネット上をぐるぐる回ることになるのよ。だから出演を迷ってる人はやめときなさい！（私が言うこっちゃないけど、あっさりｗ）
　JAPANはそういうことにある程度の制約をかける会社だと思ってたので今回のこのプレミアDVDはほーんと、がっかり。

　しかも、おい、これが70万も買った客に対するサービスか。片腹痛いわ。こんな糞DVDくれるくらいなら、いっそ、生の体育会ってことで『ポルノスター』の無料利用券でもくれたほうが百倍まし！

　昨今のJAPAN、儲かってないのかもしれないけど、映像の使いまわしの品のなさが顕著で滅入る。ついでに言うとジャパンのリミックスはどこの映像を再度使ったかはっきり書いてくれないのも普通のベスト版以上に不親切。ジャックリードじゃないんだから10年も前の映像をたらたら使いまわして小銭稼ぐのやめてほしい。
　そういうことをしてると、モデルからも、ユーザーからも遠からず飽きられます。そうじゃなくても絡みもワンパターンで、ジャケのモデルの顔もよくわからないDVDを、JAPANだから大丈夫かなと信じて買う客に支えられて購買数がもってるんだから。

　JAPANはブランドあってのJAPANなの。あんまりせこいことしてると、モデルからもユーザーからも見放されるデフレスパイラルに陥るわよ。あまりヘビーユーザーを甘く見ないように。奢るJAPANは久しからず！


20080130