マチダタイムス別館

見易い？モザイク、新基準導入のビデオ倫理協を捜索
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070823ic07.htm

　アダルトＤＶＤなどのメーカーで作る自主審査機関「日本ビデオ倫理協会」（東京都中央区）が、わいせつ性の高いＤＶＤの製作をほう助した疑いが強いとして、警視庁保安課は２３日、同協会をわいせつ図画頒布ほう助の疑いで捜索した。

（続きは巻末）

　ひでー話。秋葉のヨドバシカメラにまで捜査が入ったらしい。
ちなみにゲイAVでビデ倫に加入してるのはコート（クラタツ、コートW）だけ。
で、テレビで「新基準」と旧基準を比較してたんだけど、旧基準は碁盤かよ！と突っ込みたくなるような目の粗さ。対する新基準でさえ、実はゲイAVの一般的なモザイクよりずっと濃い。それを思えばよく今までコートにビデ倫がOK出してきたな～って思った。

　最近、お客さんからのメールで以下のような質問をいただきました。

　ぼくはかねがね不思議に思っていることがあります。（中略）
　一時期ゲイAVから離れていましたので、（昔は）ほとんど何も見えないくらいのモザイクがかかっていたのが、（中略）＊＊＊＊作品だけが突出する修正の少なさで、モデルの質は最近やや落ちたとはいえ、「見える」とさえ言える水準を保っています。あれで摘発されなければ、どうして各社もあの程度まで何故踏み込まないのか、われわれ視聴者は不満です。何か特別な理由でもあるのですか？お暇なときで結構ですからご存じなら教えて下さい。

[More・・・]

　理由も何も、答えは今回の摘発のとおり。どの会社も先陣切ってつかまりたくないorz ってことね。だから、よく今までゲイビがつかまんなかったものだと思います。ありがたやありがたや。
　今回みたいな一件があると、どうあれメーカーは萎縮するので、ポルノも詰まんなくなるでしょうね。特にビデ倫に加入してるコートはビデ倫からの脱退か継続かの判断を迫られるでしょう。さすがに昔並みのガチガチモザイクに戻ったらファンは逃げるよ。（町田はアナルが見えてればまあ、OKですけどｗ）

　それにしても、ポルノ規制の恣意的な運用にはほとほと腹が立ちます。ネットが事実上ポルノを解禁しちゃって、いまやチンコもマンコも見放題の時代なのに、いまさら、こういう意味のないことに何百人もの捜査員を動員して一斉捜索なんて、税金の無駄遣い以外の何ものでもない。
　この猥褻だらけの日本で、あのまだらモザイクがどの程度の猥褻なのか、わけわかんね。トップの頭の固さで摘発に斟酌が入るなんてそもそもあいまいに過ぎるし、警察のお偉いさん方も、ほんとはネットでポルノばんばん見て、女子高生平気で買ってるくせに（？）、口先では「性の商品化」は問題だとか、心にもないことを口走る。（話題のストーカー殺人の迷惑警官なんてのが出てくる程度に不謹慎なんでしょう。安倍さんの口先「美しい国」のココロとも通じるお話。要は本音はともかく建前はおキレイ！ってことね。）

　性なんてとっくに商品化されつくしてるし、そういうことを含めて何が猥褻で何が猥褻じゃないか、この時代に性器にモザイクをかけることに意味があるのか、政治の俎上にあげる政治家が必要だと思います。私は性器露出より、小学生に化粧させてミニスカートはかせる児童ポルノまがいの番組のほうがよほど問題だと思ってますけどね。
　でも、こういうことちゃんと言える政治家っていないんだよな。上野千鶴子先生あたりが国会で猥褻の定義について堂々と弁論を揮って欲しいと思います。

　そういえば、テロ防止の切り札はまず食料、そして男にポルノを、女におしゃれを、子供にゲームを与えることだとか。そろそろ政治が「性器露出解禁」を認めるべきだと思います。ポルノの社会的効用や権利をもっとまじめに語っていいでしょ。性愛の言葉は、濁せば濁すほど、猥褻になるのです。
★突っ込みどころ満載！ファルコンスタジオウェブサイトOPEN!～ポルノ禁止って何？～

　（続き）これらのＤＶＤを製作したメーカー数社もわいせつ図画頒布の疑いで捜索する。容疑の対象となったＤＶＤは、同協会の審査を通過したものだが、同課は、モザイク処理を十分に施さない同協会の「新基準」そのものの違法性が高いとみて、今後、関係者の刑事責任を追及する方針。
　同協会に加盟するメーカーのアダルトＤＶＤやアダルトビデオは、違法な「裏ビデオ」と区別するため、自主基準を策定して内容を審査し、わいせつ性が疑われる場合には該当部分をカットしたり、モザイク処理したりするなどの修整を義務づけられている。
　しかし、１９９０年代後半から「インディーズ」と呼ばれる新興メーカーの過激な作品に人気が集まり、厳密な審査をする協会加盟社の作品の売れ行きは伸び悩んだ。
　このため同協会は昨年秋から、モザイクの範囲が狭く、モザイク自体が薄い作品でも審査を通過させる「新基準」を導入。同課は、これらのアダルトＤＶＤのうち特に修整が甘い作品を対象に、刑法の専門家らと協議を重ね、違法性が認められると判断した。
　自主審査を通過したアダルトビデオやＤＶＤが摘発の対象になるのは初めて。
（2007年8月23日16時7分 読売新聞）

ＡＶのモザイク処理薄い　ビデ倫など捜索
　アダルトビデオをモザイク処理が薄いまま販売していたとして、警視庁は２３日昼前、ビデオを審査する機関と加盟するビデオ制作会社、販売店に対し、一斉捜索に乗り出した。
　２３日午前１１時半過ぎ、アダルトビデオを審査する「日本ビデオ倫理協会」（東京・中央区）に４０人、加盟している制作会社２社に約１３０人の捜査員が入り、わいせつ物頒布の疑いで一斉捜索を受けた。さらに、関係先である販売店「ヨドバシカメラ」などにも捜索が入った。
　調べによると、ビデオ制作会社「ｈ．ｍ．ｐ」（東京・文京区）と「アットワンコミュニケーション」（東京・品川区）などは、適切なモザイク処理をしないままアダルトビデオを販売していた疑いが持たれている。また、警視庁は、それを規制していない日本ビデオ倫理協会も悪質と判断し、販売店も含め今回、捜索に踏み切った。
　捜索は合計約２０か所に及ぶ見込み。